薬剤師の就職状況を解説!
薬学部を志望している受験生の多くは、やはり薬剤師としての就職を目標としているでしょう。他学部より安定した就職が得られること、専門職ということで給与水準が高いことなどを期待しているのではないでしょうか。
こちらでは薬剤師の主な就職先、平均年収などを解説していますので、薬学部に進学するメリットを再確認していただければ幸いです。
主な就職先は!?薬剤師の職場とは
薬剤師の資格を取得した場合に考えられる就職先には、おおよそ次のものが考えられます。まずはもっともメジャーな調剤薬局、医療機関が挙げられますが、その他にもドラッグストア、製薬会社の医薬情報担当者(MR)、治験関連企業、狭き門ではありますが製薬会社の研究職といった道が考えられるでしょう。
ちなみにMRというのは、医療機関に対して自社の医薬品についての情報提供を行う…という名目ですが、実質的には営業の意味合いが強い職業。治験関連企業では、薬剤師の知識を生かして、新薬の治験をサポートする仕事をすることになります。薬剤師は医療機関で調剤をするだけでなく様々な働き方ができるのです。
薬剤師が公務員になれるって本当?
近年、就職難、経済不安から公務員を目指す人が増えています。薬学部志望の方の中にも“薬剤師より公務員を目指したほうが有利かも…”と考えている人がいるかもしれません。しかし、実は薬剤師資格が必要な公務員というものが存在しており、薬学部から公務員を目指すことは決して不可能ではないのです。
具体的には、都道府県庁で医薬品メーカーへの監視・許可を行う仕事、保健所で食品安全・環境衛生を扱う部署などが該当。この場合、薬剤師免許を活かしつつ地方公務員として働くことになるため、薬学部から公務員…という理想を実現することが出来ます。
もちろん、公務員になるためには、一部の例外を除き公務員採用試験に合格し、採用される必要があるのでその部分の勉強もしっかりと行わなければいけません。
実力主義の世界〜大学名よりも何が出来るか!
基本的に医薬系業界の中でも薬剤師資格を要する分野は、完全に実力主義の世界です。中途採用の薬剤師の場合はこれまでの職歴、経験が重視されますが、新卒の薬剤師の場合は、「どこの大学の薬学部を出たか」というよりも「薬学部で何を学んできたか」という点を重視します。つまり、ネームバリューが高い大学の薬学部だけでなく、質の高い授業を行う薬学部も、就職に際して大きく遅れをとるということはあまりない、ということです。薬学部を志すのであれば、大学名ばかりに気を取られることなく、自分が関心を持った分野をしっかりと学べる大学を選ぶことが大切であると分かります。最近では漢方系の知識を持った薬剤師を求めている職場、サプリメントへの知識が必要な職場…なども増えてきており、あえてこういった分野が学べる大学を選ぶのも1つの手でしょう。