忙しく充実した毎日を楽しもう
よく薬学部は他の学部と比べて忙しい…と言われます。確かに国家試験対策、実習などが目白押しの薬学部は、決してラクな学部ではありません。しかし、それゆえに他学部では得られない充実した毎日を過ごすことが出来るのも事実です。こちらでは、そんな薬学部の魅力について詳しく見ていくことにしましょう。
忙しいけれど、毎日が新しい発見!
薬学部の授業は忙しく、覚えることも多いですが、向学心のある方にとっては知的好奇心をかき立てられる内容ばかりです。特に最近は、東洋医学と西洋医学の良い部分を融合した統合医療が注目されていることもあって、漢方薬学の授業など、従来はあまり重視されていなかった内容を扱う薬学部も増えてきました。その他、サプリメントなどの知識を扱う授業を設置している大学もあり、身近にあったものに新鮮さを感じるような新しい発見が授業のいたるところであるはずです。
また、最先端の研究に携わっているような有名教授が在籍している大学であれば、他では聞けない情報を耳にするチャンスもあるかもしれません。知識欲が旺盛な学生にとって、薬学部は忙しいながらも刺激的な毎日を提供してくれる場です。
薬学共用試験の存在が良い意味でもプレッシャーに!
受験生の段階ではご存じない方もいるかもしれませんが、6年制薬学部では5年に進級する際、薬学共用試験という試験を受ける必要があります。CBTという学科試験、そしてOSCEという実技試験から構成されており、この試験に合格しないと長期実務実習に参加することは許されません。5年次からは実習ありきなので、要するに、共用試験に落ちると5年に進級できず留年する…ということになります。
とはいえ、薬学共用試験は合格率9割以上の試験なので、授業で習った内容をきちんと復習していれば落ちることはありません。むしろ、適度な緊張感を生み、最終目標である国家試験を前に“試験対策のために勉強する”という習慣づけをしてくれる存在、とプラスに捉えるのが良いでしょう。
他学部の学生より充実感があるかも!?
文系の学部を中心に、基本的に遊んでばかり…という大学生がいるのは事実です。時には薬学部受験生であっても“受験勉強が大変だったし、大学では遊びたい”と考えることもあるかもしれませんが、実際のところ、遊んでばかりの大学生活というのは決して楽しいものではありません。
大学では作業的に単位を取得するだけで、バイトとサークルで暇を潰す…といった生活は半年もすれば飽きてしまうもの。その点、薬学部のように、薬学共用試験、実務実習といったハードルを1つひとつ超えていく生活には大きな充実感、達成感が伴います。6年後、本当の満足感を得たいのなら、忙しいながらハリのある毎日が過ごせる薬学部はこの上ない理想の場でしょう。
忙しい分、充実しているのが薬学部の特色
薬学部の学生は、薬剤師国家試験への合格…という確かな目標を持っています。そして、最終目標に行き着くまでの間に薬学共用試験というハードルを越え、長期実務実習をこなさなくてはなりません。しかし、だからこそ、自分が今どの段階に行き着いているのかを常に意識することが出来ます。そして、最終目標をクリアすれば国家資格という目に見える成果を得ることも可能なのです。
確かに他学部より忙しいかもしれませんが、こうして少しずつステップアップしていく過程で、ラクをしている学生では絶対に知ることの出来ない充実感を得るでしょう。本気で学びたい学生に応えてくれる…、それが薬学部の魅力です。