日本大学薬学部の偏差値データ
倍率から見る難易度や入試方式ごとの特徴など、日本大学薬学部の偏差値データを徹底調査!薬学部受験には必須とされる化学が不得意だったとしても不利なく受けられる入試方式があるのは必見です!
偏差値 : | 52.5 |
---|---|
倍率 : | 2.1倍(一般選抜合計) |
定員数 : | 244名 |
科目 : | 数学・理科・外国語 |
日本大学薬学部の平均倍率は2.1倍ですが、入試方式によってかなりのバラつきがあるので、まずは自分が受験しようと考えている方式の倍率を調べることが重要です。2019年の試験結果によれば、一般入試が2.1倍、共テ入試が3.2倍となっており、共テ入試の競争率が高くなっています。もし、共テだけで滑り止めとして日大を押さえよう…と考えているのなら、少々、再検討したほうが良いかもしれません。
ちなみに一般と共テ利用それぞれの倍率は、2021年が一般2.6倍に対し共テ5.7倍、2020年が一般2.6倍に対し共テ7.1倍となっており、例年、共テ入試のほうが競争率は高くなっています。恐らく、今後も同じ傾向が続くと考えたほうが良いでしょう。
(※倍率は大学HPより参考)
日本大学薬学部受験ポイント
偏差値が同じでも、大学によって試験の傾向には差があります。効率よく合格点を稼ぐためには、試験傾向を入念に確認することが大切。日本大学薬学部の場合も、入試方式によって難易度が変わってくるので必ず確認しておきましょう。
抑えておきたいポイント
- 一般入試は得意科目のある人が有利!
- 化学なしでも一般入試が受けられる
- 共テ利用はやや難易度高め
一般入試は得意科目のある人が有利!
日本大学一般入試の合格最低点は、2019年が300点中156.1点、2018年が167.9点、2017年が164.0点となっており、例年、5割台で推移しています。要するに、得点率がそれほど高くなくても合格できる可能性は充分にあるわけです。こういった傾向の場合、極端なことをいえば、1科目でも100点なら、残り2科目で半分しか取れなくても合格できるわけですから、1科目でも得意科目があれば、他が苦手でも勝負になる可能性があります。日大薬学部を受けるなら、全ての科目をまんべんなく狙うより、9割が狙えるような得意科目を持つのも手です。
化学なしでも一般入試が受けられる
日大の一般入試はA方式とN方式の2つがあります。このうちN方式では理科が化学または生物の選択となっているため、薬学部受験における最重要科目とされている化学を使わなくても受験することが可能です。センター利用で化学を使わなくてもOK…という大学は少なからず存在しますが、一般で生物受験できる大学は多くありません。以上から、日大は化学が苦手な方でも受験できる希有な私大ということになります。
共テ利用はやや難易度高め
一般的に偏差値50台前半の大学であれば、共テ入試における合格目安は75~79%程度です。日大薬学部のセンターランクは3教科で79%と、合格目安を超えるかもしれないギリギリの数値なので油断できません。これは、日大が中堅としては知名度が高いため、センター試験だけで滑り止めを押さえよう…と考えている受験生がいることにより影響しているかと思われます。要するに“日大なら受かれば嬉しいな”という感覚でセンター利用入試への出願が増え、センター利用の難易度が実際のレベルを超えるか否かの位置にいます。そのため、日大が第一志望の場合、一般を受けたほうが圧倒的に合格率は高くなると考えて間違いないでしょう。
偏差値から併願校を探すアドバイス〜日大と併せて受けるならどんな大学?
日本大学薬学部を目指している方が併願先を探す場合、どのように考えるべきでしょうか?もし、単科大学を避けて総合大薬学部を目指そう…という動機が少しでもあったなら、併願校も総合大学にしたほうが良いでしょう。薬科大のほうが国家試験対策は丁寧ですが、一般社会での知名度、就職活動における履歴書のわかりやすさ…といったポイントでは、やはり総合大が上回ります。ただ、もしも在学中に他学部の学生と触れあいたいと考えているなら、1つだけ注意点があります。実は日大は学部ごとにキャンパスが全て分かれているので、学内環境はむしろ単科大学寄り。他学部との交流機会はやや乏しくなります。そういった条件を踏まえて、受験校、併願校を慎重に検討することが大切です。