武蔵野大学薬学部の偏差値データ
東京都西東京市の人気私大、武蔵野大学の薬学部は難易度の高さでは群を抜いています。偏差値は52.5と圧倒的に高いというわけではないのに難易度が高いとされる理由は、人気大学だからこその倍率にあり。その驚異的倍率の壁を乗り越えて合格を勝ち取る為の極意とは。
偏差値 : | 52.5 |
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倍率 : | 5.4倍(一般選抜合計) |
定員数 : | 160名 |
科目 : | 数学・理科・外国語 |
偏差値は55.0ながら、半ば難関大に匹敵する難易度を持っている武蔵野大学。その理由は、5倍台という高倍率です。前年は5.8倍と、受験生6人のうち1人受かるかどうか…というのは最難関大と比較してもシビアな数字と言わざるを得ません。
また、武蔵野大の場合、入試の種類を問わず平均して倍率が高く入試データを見ると、倍率4倍未満だった日程、方式がほぼ見当たりません。さらに6倍以上の方式が3つ存在しており、A日程/理系の10.6倍、共テ前期/3科目入試の6.8倍、共テ併用の8.3倍がそれにあたり、残りはほぼ3~4倍となっています。競争率の低い日程を受験するのは困難かもしれません。
立地、国家試験の実績が良いことから人気を集めている大学なので、高倍率の傾向は今後も続きそうです。武蔵野大を目指すのなら、難易ランキングなどの表記にかかわらず、模擬試験で偏差値56~57くらいをキープできていないと厳しいかもしれません。
(※倍率は大学HPより参考)
武蔵野大学薬学部受験ポイント
それでは、各日程、方式における個別の難易度をはじめ、武蔵野大受験者が知っておくべきポイント3つを紹介していきたいと思います。少しでも合格の可能性を引き上げるために、自分にとって有利な方式を探し出すことは非常に有益です!闇雲に偏差値と格闘するよりも、まずは冷静に入試傾向を分析してみましょう。
抑えておきたいポイント
- 共テ利用入試は科目数が選べる!
- センターランクは80%!?
- 狙い目はMスカラ入試!
センター利用入試は科目数が選べる!
センター利用にはA日程とB日程がありますが、どちらの日程を選んだとしても3科目、5科目のうち希望する科目数を選択することが出来ます。3科目の場合は理科・数学・英語、5科目の場合は数学・理科・英語に加え、国語・地歴公民・理科から追加で2科目を選ぶ方式になります。もし、薬学部志望だけれど本当は文系科目のほうが得意…という場合であれば、5科目受験を選んだほうが有利になるでしょう。また、センター利用であれば理科は化学、物理、生物からの選択なので、化学が苦手という方でも不利を受けることなく受験することが可能です。
センターランクは80%!?
科目選択の自由度が高いという意味では受験の敷居が低いセンター利用入試ですが、合格ラインが非常に高いので、決して簡単というわけではありません。合格の目安となるセンターランクは3科目受験が80%、5科目受験が76%となっています。最近の武蔵野大は偏差値60近い大学と比べても遜色ないほどに難易度が向上しています。センター利用を受験するのであれば、センター過去問を活用して、コンスタントに8割を超えられる学力をつけておくことが必須でしょう。
狙い目はMスカラ入試!
他大学でいうところの公募推薦に相当するMスカラ入試という方式は、倍率が2倍となっており明らかに他方式より競争率が低くなっています。しかし、Mスカラ入試は併願が可能なので、実はこちらに出願しても他大学に進学する可能性が消えることはありません。武蔵野大の受験を検討しているのなら、こちらのMスカラ入試を受験したほうが有利になるのです。しかも、成績優秀者は学費の減免制度を利用できるため、上手くいけば経済負担を抑えることも可能。ちなみに試験科目は化学・数学・英語の3科目で、2次試験で面接が行われます。
偏差値から併願校を探すアドバイス〜武蔵野大受験者におすすめの併願校!
武蔵野大学は文理揃った総合大学という一面と、小規模で面倒見が良いという一面を持っているため、そういった意味では少々希有な大学といえます。そのため、類似した校風の偏差値から併願校を探す場合は“文理の学部が揃っており、人脈を広げやすい総合大を狙う”あるいは“面倒見が良く国家試験対策が充実している薬科大を狙う”という2通りのアプローチが考えられるでしょう。ただ、薬学部志望者にとっては6年後の国家試験合格が至上命題ですから、どちらかといえば国家試験対策に力を入れている薬科大を併願校として“武蔵野大に受かった場合も、併願校に進学する場合も、とにかく国家試験をクリアできるようにする”という方向でアプローチしたほうが良いかもしれませんね。