星薬科大学完全入試突破ナビ

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専願・併願の倍率に少々変わった特徴が出ている星薬科大学。難易度としてはやや緩い方ですが、偏差値60代の大学を狙う学生の併願校として選ばれる可能性も高いので、受験データをしっかり把握し、その上で受験対策を行っていきましょう。

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星薬科大学の偏差値データ(2022年現在)
偏差値 : 薬学科57.5、創薬科学科52.5
倍率 : 3.0倍(全入試合計)
定員数 : 薬学科260名、創薬科学科20名
科目 : 数学・理科/化学・外国語

星薬科大学の2021年度の倍率は3.0倍となっており、上位~難関クラスの大学としては標準的な競争率です。ただ、入試方式ごとの倍率を見ていると、興味深い傾向を見て取ることができます。公募推薦の倍率が専願3.5倍、併願3.1倍となっており、推薦でありながら3人に1人しか合格できない狭き門となっているのです。しかも、普通は“専願は合格したら絶対入学”というルールを課す代わりに少し合否基準を緩くする…というイメージがありますが、併願とほぼ変わらない倍率、すなわち不合格になりやすいという状態です。
ちなみに以前は、専願4.1倍、併願4.0倍と、専願のほうが競争率は高くなっていました。
また、2019年の一般入試とセンター利用A方式の倍率は5倍台、2018年と2017年はいずれも倍率6倍台で推移しており、それほど競争率の差は見受けられませんでした。センター利用S方式は、2019年が4.4倍、2018年倍率が4.7倍、2017年倍率が4.6倍という結果。2020年に関して、数値で言えば公募推薦が狙い目だったようですが、来年はそうとも限りませんので全体で注視した方がいいですね。
(※倍率は大学HPより参考)

星薬科大学受験ポイント

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得意科目が何なのかによって有利な入試方式が変わってくる星薬科大学。各入試方式の科目・配点を吟味し、自分の得意科目を活かせる方式を選択することで、合格の可能性をぐっと高めることができます。

抑えておきたいポイント

  • センター利用S方式がもっともオススメ!?
  • 併願OKの公募推薦を狙ってみては?
  • 化学が不得意な受験生は一般入試で!

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センター利用S方式がもっともオススメ!?

センター利用入試S方式は、いわゆるセンター併用入試の一種。センター試験における数学と英語の点数、および個別学力試験の化学を合算する入試方式です。2019年の倍率は4.1倍と、推薦を除いた入試平均の4.2倍とほぼ同じ。合格の目安となるセンターランクは69%と競争率はやや低め。センター試験だけで合否判定するセンター利用A方式のセンターランクが80%なので、やや敷居が低くなっています。以上の理由から、星薬科の入試でもっとも合格しやすい狙い目は、このセンター利用S方式だと考えて良いでしょう。ただ、英・数が各200点、化学が1科目で400点という傾斜配点なので、化学が得意科目であることが条件になります。

併願OKの公募推薦を狙ってみては?

星薬科は公募推薦入試に“併願可”の枠を設けています。評定平均3.5以上という条件さえ満たしていれば、現役以外に1浪でも出願可能。合否判定は、調査書+面接を60点満点で点数化、そこに数学、化学、英語の基礎学力判定(各80点、合計240点)を合算して行います。一般入試より試験の難易度が低いので、調査書の評定に自信があれば、かなり有利に受験できるはずです。他の大学と併願可能なのですから、是非、積極的に狙ってみてはいかがでしょうか?

化学が不得意な受験生は一般入試で!

薬学部受験では化学の重要度が高いとされており、実際、英語や数学に比べて化学の配点を高く設定する傾斜配点の大学も多く存在します。ここ星薬科もセンター利用S方式などで同様の傾斜配点を行っていますが、実は一般入試(B方式)では全科目とも100点満点のオーソドックス配点を採用。化学があまり得意でない…という受験生でも、一般入試なら“英語と数学で得点を稼ぐ”という方法がある程度、通用します。もし、化学に苦手意識があるのなら、センター利用は避けて一般入試に出願した方が合格可能性は上がるでしょう。

偏差値から併願校を探すアドバイス〜星薬科大学の他にどこを受けるべき?

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星薬科大学は偏差値60前後の上位大です。併願の方向性としては2通りが考えられるでしょう。1つは慶應義塾大、東京理科大などを第一志望としている受験生が星薬科を押さえとして受験するケース。もう1つは星薬科を希望していて別に滑り止めを受験するというものです。特に注意喚起させて頂きたいのが前者のケースで、いくら学力上位の受験生でも、星薬科を滑り止めにするのはややリスキーと言わざるを得ません。滑り止めを選ぶ時は、模擬試験の平均偏差値から10をマイナスし、偏差値60の受験生なら同50の大学を滑り止めにする…というレベルの慎重さが必要。たとえ浪人覚悟という場合でも、全滅して浪人するのはメンタル的に厳しいです。必ず、安全な滑り止めを1つは確保するようにしてください。

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