薬学部はどれくらい大変なの?

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“薬学部は大変”とよく言われますが、それは何故なのでしょうか。こちらでは、薬学部生が他学部生に比べて忙しい…とされる理由をまとめています。薬剤師国家試験に通りさえすれば、ほぼ就職が約束されるというメリットがある薬学部ですが、在学中はどのような困難が待ち受けているのでしょうか?

薬学部のカリキュラムとは?

当然、進学した大学によってカリキュラムは異なりますが、骨子となる部分は“薬学教育モデルコアカリキュラム”によって基準が示されています。これは2002〜2003年に、日本国公立大学薬学部協会、日本私立薬科大学協会の提案を統合して作成されたもので、薬剤師国家試験に至るまでに必要な科目を示したものです。
旧来の知識偏重な教育から脱し、態度教育、技能教育、知識教育という3つの柱で構成されているのが特徴。薬学部生は、学習到達目標を達成するために計 1,446項目の目標をクリアし、コアカリキュラムに載せられた内容を修得しなければなりません。薬学部生が他学部制のように遊んでいられない…というのは、この厳しい共通カリキュラムが存在しているためなのです。

カリキュラム

留年率が高いってホント?

薬学部は非常に留年率が高いと言われています。留年する学生の比率を細かく公開している大学は多くないので正確な数値は出せませんが、偏差値50前後までの中堅薬学部では、4割程度の学生が留年、あるいは自主退学しているというデータも存在しているほどです。
特に鬼門となるのは1〜2年次の進級、そして4〜5年次の進級の2回。前者は勉強する習慣がつけられず薬学部に適応できないまま留年していく学生、そして後者は5年次進級の条件となる薬学共用試験に合格できない学生です。
授業内容を復習してさえいれば留年などしない…と思うでしょうが、薬学部は覚えることが多く、暗記事項を徹底復習しないと、試験で満足な点数を取ることは出来ません。この点において、薬学部がほかの学部より大変というのは事実であるといえます。

薬学部の心構え

薬学部で必要とされる勉強量

薬学部は、暗記するべき分量が非常に多く、単位認定に関わる定期試験の難易度は想像を絶するものがある…と言われています。実際、試験前になれば1日に6〜7時間の勉強時間を必要とする場合も多く、ほとんど遊ぶ暇がない時期も珍しくありません。
その定期試験に加えて、4年次の終わりには長期実務実習に参加するための条件となる薬学共用試験を突破しなければなりませんし、6年次になれば卒業試験もあります。さらに、卒試をクリアしても、さらに薬剤師国家試験を受けることになるのです。これら全てをストレートに突破して6年間で薬剤師資格を得ようと考えているなら、試験前でなくとも1日3時間くらいは机に向かう覚悟が必要でしょう。
一般に1つの学問、技術を習得するためには1,000時間が必要とされる…という1,000時間理論が知られていることもありますし、まずは年に1,000時間、講義以外で勉強する習慣をつけると良いかもしれません。

勉強

目標を持って学ぶ心構えが大切!

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ここまで薬学部の厳しさを解説してきましたが、それでも大半の大学では少なくとも過半数の学生が無事に卒業していますし、薬剤師国家試験にも合格しています。必要なのは、入学時点から“薬剤師国家試験に向けて勉強する”という明確な目標を掲げ、そのためのステップである授業、復習、そして定期試験のために全力を傾けることです。
ほかの学部のように、1〜2年は一般教養ばかりでモラトリアムを満喫できる…といった環境ではないことを最初から理解していれば、後になって進級に四苦八苦することはありません。

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総合大学の薬学部と薬科大学で心構えに違いはある?

上記で紹介したように、総合大の薬学部でも薬科大に薬学部でもカリキュラムの基本には計 1,446項目をクリアしなければならない「薬学教育モデルコアカリキュラム」があります。薬学部に入学する以上、相当量の勉強をしなければならないという心構えは共通して必要でしょう。その中でも、総合大の薬学部と薬科大では「大変な時期」に少々違いがあるようです。

薬学部

大学薬学部イメージ

総合大の場合、1年次から薬学専門科目が大量に課されるというケースは少なく、入学当初は一般教養が中心になるようです。ただし、1年次がやや楽な代わりに3年次からが大変という意見も…。

薬科大学

星薬科大学イメージ

1年次から薬学専門科目がカリキュラムに入っている学校も多く、やや忙しいのは否めません。しかし、不明点を質問できる担任制度を整備していたりすることもあり、3年次以降は思うほど大変ではない学校も多いです。

総合大にしても、薬科大にしても、他学部に比べて大変であることは間違いありません。しかし、どちらかといえば、授業内の不明点を質問できる制度など、サポートを重視している薬科大学のほうが、進級は楽…と感じる学生が多いようです。

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